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アーティスト特集の第2回目となります!
2017年のヒップホップといえば…アルバム「Damn」をリリースした「Kendrick Lamar」しかいません!
ということで、今回はKendrick Lamarの紹介をしていきたいと思います!
Kendrick Lamarとは?
本名 : ケンドリック・ラマー (Kendrick Lamar Duckworth)
生誕 : 1987年 06月17日(30歳)
出身地 : アメリカ合衆国 カリフォルニア州 コンプトン
職業 : ラッパー、ソングライター
活動期間 : 2003年 – 現在
経歴
2003年16歳の時、自身初のミックステープ『Youngest Head Nigga in Charge(Hub City Threat: Minor of the Year)』をK-Dotというステージネームでリリースした。ミックステープは地元で注目を集め、当時設立されたばかりのカリフォルニア州カーソンを拠点とするインディーズレーベル、Top Dawg Entertainmentとの契約につながった。
2008年、レーベルメイトであるJay Rockのデビューシングル「All My Life(In the Ghetto)」のミュージックビデオに出演するなど活動を広める。 アメリカンヒップホップのスターであるLil Wayneから認められ、Lil Wayneの「Tha Carter III」のテーマに合わせて構成した自身3枚目のミックステープ『C4』を2009年にリリースした。 その後すぐにK-Dotというステージネームを改め、本名である「Kendrick Lamar」として活動していくことを決める。2009年、『Kendrick Lamar EP』をリリース。
2010年、Top Dawg Entertainmentを介して『Overly Dedicated』を デジタルリリースし、オンラインで無料配信した。ビルボードチャート「トップR&B/ヒップホップアルバム」にランクインするほど順調に売上を伸ばし、ピーク時で72位を記録。ヒップホッププロデューサーであるDr.Dreは、YouTubeで同曲のミュージックビデオを観たあと、ケンドリックと仕事をしたいと思ったという。これをきっかけにケンドリックはDr.DreのレコードレーベルであるAftermath Entertainmentと契約することになった。
2011年初旬、若手アメリカンラップアーティストの登竜門ともいえる、XXL誌の「Top 10 Freshman Class」に選出され、堂々の表紙を飾った。 1stアルバム『Section.80』がリリースされ、テレビやラジオで宣伝することなく販売され、初週5,300枚売り上げて好評を得た。2011年8月、ウエストコースト出身のラッパーのSnoop Dogg、Dr.Dre、The Gameらとウエストロサンゼルスコンサートに出演した際、3人から「西海岸の新王者(New King of the West Coast)」に指名された。
2012–2013: good kid, m.A.A.d city
2011年にインディーズデビューを果たし、その後メジャーレーベルと契約。2012年7月に発表したシングルSwimming Pools (Drank)が、全米シングルチャートにて17位まで上昇した事により注目を浴びた。同曲を収録した2ndアルバム『Good Kid, M.A.A.D City』は、メタクリティックにて平均点が91点を記録するなど非常に高く評価されており、全米でのトータルセールスは100万枚を突破、現在はプラチナムディスクに認定されている。 また、彼はヒップホップグループ”ブラック・ヒッピー“のメンバーとしても活動している。
2014–2016: To Pimp a Butterfly & Untitled Unmastered
2014年9月23日、3枚目のスタジオアルバムの最初のシングル「i」をリリースし、同年12月に、スポーツウェアブランドのリーボックと提携したことが発表された。 2015年、3rdアルバム『To Pimp A Butterfly』をリリース。前作以上の高い評価をメディアから受けている。 2016年第58回グラミー賞ではマイケル・ジャクソンに次ぐグラミー史上二番目に多い11部門にノミネート(ラップミュージシャンとして最多)され、主要部門の受賞を逃すも最優秀ラップソング、最優秀ラップアルバムなどの5部門を受賞。授賞式では圧巻のパフォーマンスを披露し各メディアから絶賛された。
グラミー直前のインタビューで、「サンプリングの許諾の問題や、締め切りに間に合わなくてアルバム(To Pimp a Butterfly)には入れられなかったけど、気に入ってる音源があるんだ。10曲くらいあると思うんだけど、気に入ってるし、アルバムに入らなかったものもパフォーマンスしていくよ」とコメントするなど、以前から未発表音源の存在について語っていた。 同年3月4日『untitled unmastered』と題されたデモ集を収録したアルバムをサプライズリリースした。
2017–現在: DAMN.
ラマーは2017年3月23日にシングル「The Heart Part 4」を発表した。 1週間後、ミュージックビデオを伴って「HUMBLE.」をリリースした。 2017年4月7日に、4枚目のスタジオ・アルバムが予約注文され、4月11日、アルバムタイトルが「DAMN.」となること、リアーナ、Zacari、u2による客演を迎えたトラックリストを発表した。2017年4月14日にリリースされた。 さらにコレクターズ・エディションとして、2017年12月中旬に、アルバムのトラックリストを逆の順序で収録した「DAMN.Collectors Edition」が発売された。
「DAMN.」は、 自身のキャリア最大の初動セールス、さらに2017年作品で最大の初動記録(当時)を打ち立てて全米アルバム・チャートで1位を獲得。音楽消費動向を伝えるニールセン・ミュージックが先日発表した、2017年のアメリカにおけるヒット・アルバムのランキングでは年間2位となる大ヒット作となったほか、Rolling Stone誌、Complexなどの年間ベスト・アルバム・ランキングで1位に選ばれるなどその内容は絶賛されており、主要メディアの年間ベスト選を独自に集計・ランキング化したウェブ・メディア「Album of The Year」では堂々の2017年1位となった。MTV Newsのインタビューの中で、「アルバムが出て1週間くらいかな、逆からアルバムをプレイすることができるって気づいてもらえた」、「スタジオにいた時からじっくり計画を立ててやったことだ」と述べ、「最後から聞いていくと、ケンドリック・ラマ―の二重性や複雑さの対比が浮かびあがる。でも、(どちらから聞くのも)両方ともが俺という人間を表しているんだ」と語るなど、意図的に曲順を逆にしていたことを認めた。2017年12月8日アートワークが一新されシリアルナンバー入りの「DAMN. COLLECTORS EDITION.」が発売された。
Top Dawg Entertainmentの創始者Anthony Tiffithとともに、マーベル・スタジオの新作映画『ブラックパンサー(2018)』のサウンドトラックのプロデュースに携わることが発表された。結果としてインスパイア・アルバムと銘打たれた『ブラックパンサー:ザ・アルバム』が映画公開の1週間前にあたる2018年2月9日にリリースされ、全米アルバムチャート初登場1位を記録した。
2018年第60回グラミー賞では主要2部門を含む、7部門にノミネート。主要部門の受賞は逃すが、“最優秀ラップパフォーマンス賞”、“最優秀ラップ/サングパフォーマンス賞”、“最優秀ラップソング賞”、“最優秀ラップアルバム賞”からなるラップ4部門制覇、そして“最優秀ミュージックビデオ賞”を加えた5部門で受賞を達成した。
2018年7月に開催される大型野外音楽フェス「フジロック・フェスティバル’18」にヘッドライナーとして出演することが決定。
2018年4月、ラッパーとして初の快挙となるピューリッツァー賞受賞。1943年に設立されたピューリッツァー賞の音楽部門はクラシック音楽作品が受賞するのが言わば常となっており、クラシックやジャズ以外の作品が選ばれるのは今回が初。ヒップホップに限らず音楽史全体において特別な意味合いを持つ石碑を打ち立てた。同賞の委員会はKendrickによる4作目のスタジオアルバムである『DAMN.』についてについて「現代を生きるアフリカ系アメリカ人の複雑な人生を捉え、土地や文化に根付く本物の言葉やリズムのダイナミズムを統合した高水準な楽曲を収めた名作」と評価された。
注目曲
Kendrick Lamar – Swimming Pools (Drank)
KEY – Abm
2012年にリリースされたアルバム「Good Kid, M.A.A.D City」からの1曲。
アメリカのラジオでもヘビープレイされ、チャートも首位を獲得し、Kendrick Lamarを世界的に有名にさせた1曲で間違いありません。
A$AP ROCKY – F**kin’ Problems ft. Drake, 2 Chainz, Kendrick Lamar
KEY – Fm
ASAP Rockyがリリースしたアルバム「Long. Live. ASAP」からの1曲。
当時、国内でも国外でも大ヒットしました。
Kendrick Lamar名義ではありませんが、ASAP RockyもDrakeも2 ChainzもKendrick Lamarも主張強く、まさに全員が主役になっているような曲です!
Kendrick Lamar – Bitch, Don’t Kill My Vibe
KEY – Abm
MVの最後に出てくる”Death to Molly“という言葉、とても気になりますね…
当時、Mollyというドラッグが流行し、数多くのラッパーもリリックに取り入れていました。
しかし、Kendrick LamarはMTVのインタビューにて「この流行は間違いではないか?」というような会話を司会者としていました。
「Bitch, Don’t Kill My Vibe」のBitchは女性を指しているのではなく、Mollyに関わるすべてのものに対して向けられていると思われます。
Kendrick Lamar – Alright
KEY – Gm
2015年にリリースされたアルバム「To Pimp a Butterfly」からの1曲。
Pharrell Williamsがプロデュースを担当。
「未来には良い日が待ち受けている、厳しい時も強い気持ちで乗り切ろう」という内容であり、希望について歌った楽曲です。
Kendrick Lamar – LOVE. ft. Zacari
KEY – F
2017年にリリースされたアルバム「Damn」からの1曲。
アルバムのリリースから1年ほど経った現在でも、アメリカのラジオチャートでは上位をキープしています。
おまけ
Kendrick LamarはReebokとコラボレーションし、スニーカーを出しています。
Reebok x Kendrick Lamar Ventilator
MEN’S CLASSIC LEATHER – KENDRICK LAMAR
2017年にはアルバム「Damn」が大ヒットし、2018年現在は「Black Panther: The Album」や多数のフューチャリング作で活躍していることから、Kendrick Lamarは現在のヒップホップ界の中心的存在といっても過言ではありません。
次回作のアルバムも期待大ですが、その他のフューチャリング作も大いに期待できますので必ずチェックしてください!