INTERVIEW

【大阪発祥!MC&DJユニット】BZMR独占インタビュー

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2018年9月22日、RivieraSapporoのイベントにゲスト出演された、MC B△ZZさんとDJ Akamaruさんのユニット・BZMRさんに、独占インタビューさせて頂きました!普段のプレイ中の事や、ユニット結成時のこと、大人気楽曲『Bazooka』制作時に関しての裏話など、ここでしか見られない秘話満載です!

 

【大阪から日本全国へ!MC&DJユニット・BZMRインタビュー】

 

●「BZMR」がどのようなユニットなのか、自己紹介をよろしくお願いします。


B△ZZ(以下、B):主に2人でレギュラーとして出演させて頂いている箱は、毎週月曜に大阪のG3、水曜にGIRAFFE JAPANとG2、金曜日がClub Bambi、日曜がClub Ammonaですね。

AKAMARU(以下、A):あと、毎月第2土曜日にOWL OSAKAと、OWLでの出演が終わったらそのまま神戸に移動して、LARUS KOBEで出演やな。

B:BZMRとして2人でのレギュラー出演スケジュールは、ざっくりこんな感じです。
移動含めての一日2箱出演は、割と身体的にもキツキツだったり(笑)

 

●BZMRというユニットを組むことになったきっかけを教えて下さい。


B:はじめは、Akamaruが元々やっていたパーティーに、共通の先輩がいたこともあって僕が後から参加することになったんですよね。
その時、年齢的なものとかで僕とAkamaruとタイムテーブルが被ることが多かったんです。
で、僕が「次のプレイはDJ Akamaru&MC B△ZZ!」みたいにずっと言ってて。
そしたらある日ポっと彼から「B△ZZ君、それ長いからさ、プレイしてる時はもうちょっとギュっと縮めてもええんちゃう?」
「DJ AkamaruとMC B△ZZで”BZMR”みたいなさ」って言われたんですよね。
「あっ、じゃあそうする?」みたいな感じで言い続けてたら、気付いたらBZMRになってました(笑)

A:もうね、結構ゆるっと。正直最初はユニット組むっていう前提じゃなかったので(笑)
最初の紹介の部分が長いから略して言っていたのが広まって、お客さんが「BZMR、BZMR」って言い始めてくれて、「あっ、じゃあもうなんか俺たちはBZMRでいこう」みたいな流れでしたね。

B:冷静に思い返すと、ホンマにゆるい発想からのスタートやったなあ。

A:そこからノリでロゴ作ってたら結構普及したので、もうとりあえず勢いに任せてTシャツも作ってみたりね。
その結果、思ってたよりも反響があったし、「もうなんか、うん、本格的にやろうか」ってなりました。

B:その結果が今ですね!

 

●BZMRさんは、B△ZZさんは緑・Akamaruさんは赤、と髪色含めてイメージカラーがありますが、その由来は何ですか?


A:元々、自分の名前のAkamaruだけに、赤が好きやったんですよね。
で、B△ZZは元から緑が好きやった。
そんな時、Club Bambiのオーナーに、「Akamaruは赤が好きなんだから、B△ZZは緑にしなよ」的な感じで言われたんです。
だけど当時、彼は毎月髪色を変えてて、話が出た時の髪色は紫か何かだったかな?
オーナーと「緑にすれば?」「わかりました、明日してきます!」的な会話をしてたと思ったら、翌日本当に彼の頭は緑色になってて、しかもめっちゃ似合ってるっていう(笑)

B:もうBambiのオーナー大喜びですよね、「お前最高だよ!!」って(笑)
そんなこんなで、今は赤と緑が定着したんですよね。

A:だけど、どっちかと言えば僕は最初、髪の色が赤いの嫌やったんですよね。

B:よく見たらわかると思うんですけど、決して髪色がガッツリ赤な訳ではない。
「Akamaru」って名前で誤魔化すあたり、ズルいわぁ・・・(笑)

A:アー写撮る時と、デカいフェスに出演する時だけはガッツリ色入れ直してますね。
ブリーチ思いっきりしないと色抜けまくっちゃうんですよね・・・
髪へのダメージが心配や・・・

 

●BZMRとして活動していく中で、大きなチャンスや転機になった点を教えて下さい。


B:自分らの楽曲『Bazooka』が流行り始めた時期に、MusicCircusへ出演し始めることが出来た点かもしれないですね。
その頃はある程度、「Bazooka=BZMR」として大阪でイメージがある程度固まってきてたし。

A:BazookaのPVも結構ノリで作ったんですよね。
カメラマンの人から「せっかくだし、PVでも撮ります?」って言われて、その時期ちょうどMusicCircusに出演が決まっている時期だったので、じゃあ出演のタイミングで撮ってもらおうか、ってなったんです。

B:さっき言ったように、MusicCircusの出演が決まった時期がかなり丁度よかったし、起爆剤はやっぱりBazooka。
自分らの知らないところでも色々な箱でBazookaが使ってもらえたりしてた時期にCircusに出演したこともあって、「あっ、あの曲の人たち、こういう人たちなんや!」って知名度も広まった感じですね。

A:やっぱり原点はBazookaやな。
Bazookaの経緯としては、ジャケットにも書いているようにClub Ammonaさんのサポートの下で制作できたのが大きかったかな。
っていうのは、Ammonaさんがシャンパンタイムで使える曲が欲しい、って言ってたんですよね。
だから若干自分らを売り込む形で、「シャンパンタイムの曲作るんで、使って下さい!」って。
そこからAmmonaさんの全面バックアップを受けつつ、全国にBazookaが広まっていきました。

 

●MusicCircusに数年連続で出演されていますが、どういった現場ですか?


A:フェスということもあり、普段自分たちのイベントに来ていないお客さんも勿論多いので、新規ファンの獲得にはもってこいの場だなと。
Circusに出演する度にTwitterのフォロワーが何百人って増えたりするので、ありがたいです。

B:僕個人としては、初出演の時に唯一緊張しなかった現場。
そういう現場はCircusだけでした。
フェスを楽しみに来ているお客さんが多いから、フェスとしての雰囲気が良い気がしますね。
個人的にはすごくアットホームでやりやすい現場だなって感じています。
僕ら目当てのお客さんも居てくれるけど、「フェスを楽しみたい!騒ぎたい!」っていう人が多い印象を受けますね。
そんな環境やし、僕自身かなり楽しんで出演させて頂いてるんですけど、いきすぎてAkamaruに怒られてしまうこともあったりします。
元々は彼が僕の飼い主っていう設定なので、僕がいきすぎてたら首根っこ引っ張られますね(笑)

A:最近こいつ言うこと聞かんねん。

B:んなことないやろ!(笑)

A:いや引っ張っても重たいもん、物理的に。
昔はもうちょい細かったやん・・・(笑)

 

●普段の出演の中で、オーディエンスを盛り上げているために心がけていることを教えて下さい。


A:流れの中で、強弱を付けれるように気を付けていますね。
お客さんを躍らせる部分・休ませる部分の緩急を付けなきゃあかんと思うので。
短いプレイ時間だったらそのままアゲきるんですけど、そうじゃなかったらフロアを揺らせるような時間帯も作りたいなと。
そういったところは割と意識してますね。
だけど全体を通しては、BZMRとしての自分らの時間が楽しかったなって思ってブースを降りれるようなプレイを心掛けています。

B:僕は、彼が100%のプレイをしてくれたとしたら、それを120%に持っていけるようなMCを心掛けています。
出しゃばる・出しゃばらないの話ではないけれど、全体の流れを壊さない程度にマイクで印象付けをしたいっていうか。
DJが100%のプレイをしているのに、それをMCが80%にしてしまうのはやっぱりダメだと思うんですよね。
色々な現場を見て回っていたら、そういう人も中には居るなって感じたりするので、自分は気を付けようって思っています。
例えば「今、Akamaruはフロアを躍らせにいってるんやな」って僕が感じたら、曲調とかを受け取った上で、そういうのを狙ったMCをしますね。
DJの音の波に自分も乗っていくような感覚です。
波に反抗せず、一緒に合わせて音の波に乗っていくことで、お互いが良いバランスになるんじゃないですかね!

 

●日本各地の様々なパーティーを回っていらっしゃいますが、その中で日本のクラブシーンについて感じた特徴などはありますか?


A:地方や箱によって、やっぱり使われてる曲のジャンルはかなり違いますね。
自分たちのスタイルに合っていて「やりやすいな」と感じるのは勿論大阪ですけど、僕ら的には東京・名古屋・北海道とか、関東圏がやりやすいですね。
っていうのは、普段からMCを置いている箱っていうのが僕的にはやりやすいんです。
MCがいない箱っていうのは、普段からDJさんの音だけを聴いているんで、MCの声を邪魔だと感じてしまいがちな気がするんですよね。

B:まあ、普段は大阪が拠点やし、お客さんの空気感を掴むのが難しいっていうのは勿論ですね。
せやけど、普段と違う空気感の現場だからこそ、地方が楽しいっていうのも確かにある!
普段自分たちがいる環境の有難さも改めて感じることが出来る、っていう点もありますね。

 

●オリジナル楽曲『Bazooka』で日本全国に知名度が広まった訳ですが、Bazooka制作時のお話をお聞かせください。


A:ぶっちゃけた話なんですけど、元ネタがKEN-BOWさん・HiBiKiさんの楽曲『Scream!!』なんですよね!
初めて聞いた時に「これカッコええな」って思って、お2人に「これパクっていいですか?」って直訴したんです(笑)

B:やっぱりそういったとこのスジは通さんとな(笑)

A:「リスペクトも込めてパクっていいですか?」ってね(笑)
そしたら意外とすんなりOK頂けたので、それからは先ほども言ったようにAmmonaさんの完全バックアップの中で制作に取り組み始めました。
こだわった点としては、その当時、僕らは地方遠征で沖縄しか行ったことなかったんです。
B△ZZが沖縄のことめっちゃ好きで、沖縄感を出したいっていうのがあって、中盤にそれっぽい感じの部分をを入れたんですよね。

B:元々は、大阪の人たちが沸き立つような曲になればええなって思ってたんですけど、自分が沖縄好きやし、ハイサイからインスピレーションを得ました。

A:僕は沖縄を狙って作ったつもりだったんですけど、最初はあんまり大阪でウケなかったんですよね。
結果、札幌だとか東京だとか、日本の上の方からジワリジワリとウケてきた感じで。
中盤部分の指笛は、実際に沖縄に住んでいる後輩に頼んで録ってもらいました。
サンプルとかじゃなくて生音なんですよね!

B:指笛のところで皆さん結構両手を上にあげてイヤササーってしてくれてると思うんですけど、本場では女の子は手をパー、男の子はグーにするんです。
沖縄好きとしてひとつだけ本場のハイサイのポイントを伝授するとしたら、そこですね!
僕なんて沖縄でパーにして踊ってたら怒られましたもん(笑)

A:「バズーカーーー!!」っていうシャウト部分に関しては、実はあれ一発録りなんですよ。
製作途中で色々と合いそうなシャウトを捜したんですけど、イマイチどれもピンとこなくて。
B△ZZに「マイクの前にとりあえず立ってみ!」って無茶ぶりして、Drop直前の「ドーン!」って音を鳴らしたんです。

B:その音を聴いて、マイクの前の僕が何も考えずにポっと放ったのが、あの「バズーカーーー!!」な訳で(笑)

A:その後、何回か録りなおそうとはしたけど、ノリでやったやつだから同じ声が全然出なくてな(笑)

B:渋い声にしたりもしたんやけど、なんか違ったんよね。

A:結局、編集無しでアドリブのソレを使うことになりました。

 

●楽曲制作の際に心掛けていることは何ですか?


B:自分たちとお客さんが一緒になって、一体感を感じながら楽しめるような楽曲にしたいなと思っていますね!
わかりやすく言えば、Bazookaのヘイホーの部分だとか。

A:僕は、自分の好きな曲があったら、それを変化させてメロディやらなんやら考えるようにしてますね。
声とかシャウトはB△ZZに任せっきりなので。
メロディラインを完成させた上で、「じゃあ1週間以内によろしく」みたいな感じで彼に渡しています。

B:音源を渡されて、独特で本当に難しかったものとしては『Meerkat』ですかね。
いつもなら、Bazookaのシャウトを録った時みたいに、発想でパァン!って思いつくんですよ。
けどMeerkatは全然そうはいかなくて、全く浮かんでこなくて。
僕自身、病みに病みましたね。
もう謎のモードに入りまくって、普段はまあ見ないのに、謎にNHKの番組見てたんですよその時(笑)
そしたら、「民族の葬式は・・・」みたいな番組が偶然放送されていて。
そこで、棒を持った民族が「ヴーリラーララァ・・・ヴラァ・・・」みたいな声をあげながら葬式してる様子が映ってたんですよね。
それ見て「これや!!これでいこう!!」と。

A:Meerkatは、札幌でプレイすると毎度結構人気あるような感じの手応えやね。
みんな「チョマチョマ」言うてるし。
けどB△ZZ、アレ特に意味無いんやろ?

B:いや、あれにも一応あんねん!

A:あ、意味あるんや(笑)

B:あれ実は「チョマ!チョマ!」とは言ってなくて、「チョボ!チョボ!」なんですよね。
っていうのは、これもさっきの民族の葬式の映像の中で流れてたやつなんやけども、元は「オザァ!オザァ!」って言ってて。
けど、さっきも言ったように、お客さんと楽曲を通して一体感を感じて盛り上がりたいのに、オザって言ってもなんかようわからんよなあ、と。

じゃあどうする?ってなって、「飛ぼう!=トボォー=チョボォー=チョボ」に落ち着きました。

A:ちなみに、MeerkatっていうのはClub Ammonaのモナキングとのコラボ楽曲になっているんですけど、曲の中に実は「Ammona」っていうワードが入ってるんです。
よく聴いたら聞き取れるかなーって感じ。

B:「Ammona」って言ってるのがわからんように隠してあるんですよね!

A:「隠れAmmona」的なね。皆さんには是非、よく聴いて探してみて欲しいです。

B:チョボのところもそうだし、Meerkatは僕とAkamaru、それぞれの発想の転換が重なって完成した楽曲です。

 

●今後の展望をお聞かせください。


A:楽曲面に関しては、今同時進行で3曲くらい制作を進めているので、それは年内に出したいなと思っています。
それに加えて、個人的には、海外の現場を回ってみたいなっていうのがありますね。
まだ韓国しか行ったことないので。
アジア中心に色々巡ってみたいなって考えています。

B:出来るんやったら、僕個人としては月1韓国レギュラーとか出来たら嬉しいですけどね!
あとは、これからも2人で仲良く楽しくやっていけたら一番かなと思ってます。

A:なんか、クラブ以外でも活動してみたいよな!

B:確かに。ラジオMCとかやってみたい!
なんならテレビの雛壇にも座ってみたいし(笑)
やらなきゃいけないこと・やりたいこと、まだまだたくさんなので、BZMRとしての夢もまだまだ膨らんでいきますね!

 

■BZMR