INTERVIEW

特別対談企画!注目のDJ/プロデューサーユニット「ASTEROID」

この記事を読むのに必要な時間は4分です。

今回はASTEROIDのお2人と、私HIKONETがチャット形式での対談企画になります!

日本のクラブカルチャーや2020年の来たるオリンピックに向けクラブミュージックシーンの変化など、日本の第一線で活躍されているお2人のここでしか聞けない話も…!

どうぞご覧ください!

 

 

◇この5年間でクラブの何が変わった?

 

SHOTA

俺らはDJ歴で言ったら6年目だけど、確かにEDMブームが来てULTRA JAPANみたいな海外のフェスが開催されるようになってからは大分変わったような気がするね。
テレビでもEDMが流れたり、ULTRAの特集が組まれたり、流行の一つとしてEDM・フェス・クラブが注目されるようになった。
だんだんそれが大衆化していって、本来クラブで遊んでいた人たちの客層もだいぶ変わったと思う。


HIKONET

僕は18歳からクラブで DJやらせて頂けるようになって今3年目なのですが、札幌のクラブシーンで言うとその時に比べてかなり年齢層が低くなったのと、音楽的な部分ではクラブミュージックにオーディエンスが慣れているように感じます。ここ何年かでSNSや音楽のストリーミングサービスの発展で、より簡単にクラブミュージックに触れれる環境ができたので、定番曲以外でも盛り上がってくれるなと感じています。

 

◇クラブとファッションについて

 

FUMI

クラブに遊びに来るお客さんの服装も大衆化した感じがする。
以前は普段着る服とクラブに遊びに行く服を変えているイメージがあったけど、今はストリートファッションの流行もあってその境目がなくなってきてるかなと思う。
前はもっときれいなお姉さんとか、かっこいいスーツを着こなしているジェントルマンみたいな男性が多かったんだよね。


SHOTA

たしかにFUMIはファッションに敏感だからそれを痛感するのかもね!
たしかにもっとセクシーなお客さんが多かった気がする。
これは男目線だけどね笑


SHOTA

僕も台湾のクラブと中国・上海のクラブでDJしたことあるけど、女性はドレスアップしてセクシーさをアピールするし、男性もキレイ系のおしゃれをして来てたのを覚えてる。
行きやすい場所になったのはすごく嬉しいことなんだけど、次はそのオシャレハードルが上がるともっと海外標準のいいクラブシーンになる気がするね。


FUMI

自分も中国のクラブでDJした時同じことを思ったかな。
普通に中国で有名なモデルとかタレントが来ててみんなと写真撮ったりしてるのを見たよ。
最近クラブに遊びに行き始めた人には信じられない話かもしれないけど、前はクラブに芸能タレントも普通に遊びに来るような時代だったんだよね。
だからこそクラブ=かっこいい場所っていうイメージがあったのかもしれない!


HIKONET

海外のクラブもそうなんですね!
やっぱり様々な流行が行き交う場所としてファッションも重要なポイントですよね。
良くも悪くもクラブ自体の敷居が下がってきてるのかなと感じます。ドレスコードなど設けるようなイベント増えてくれば変わってくるかもしれないですね!

FUMI

やっと日本でもクラブが大衆的な遊び場になって来たからこそ、もっと楽しい遊び方を僕たちDJが発信しないとだよね!

SHOTA

DJがもっと憧れられる存在になれるように、僕たちもASTEROIDっていうユニットとして存在感を出して活動してる。
あとは5年前に比べて、オリンピックに向けてというのもあるのかもしれないけど、どんどん海外レベルのクラブを目指しているクラブが多いように感じる。LEDなどの演出を強化したり、あとは海外のクラブが日本にできたりしてるよね。

 

◇オリンピックの時期クラブはどうなる?

 

FUMI

HIKONETくんはオリンピックの2020年、日本のクラブシーンはどう変わってると思う?


HIKONET

クラブの仕様もオリンピック向けて徐々に変わりつつあるんですね!僕はオリンピック開催にあたって海外の方がたくさん日本に来ると、今よりもHIPHOPやHOUSEなど海外の流行がより日本にも早く浸透していくのかなと思います。
先程お話でもあったファッションの部分もそうですが、クラブの遊び方も海外標準に近づいて、今よりもっとクラブが”イケてる場所”という認識になってくるのかなと思います!


SHOTA

それはありそうだね!お客さんがHIPHOPやHOUSEを知るきっかけってなんだと思う?


HIKONET

オリンピックで海外の方がたくさん日本に来て、その延長で日本のクラブに来て貰えると、今のHIPHOPやHOUSEのイベントの需要も増えたりすると思います。
そしてオールミックスのクラブでもその要素を取り入れたプレイが増えて、それによって普段からクラブで遊んでるお客さんもそういった音楽に触れられる機会が増えてくるのかなと思います!


FUMI

外国人のお客さんが増えたらHIPHOPやHOUSEへの要求が増えるから自然とDJがかけて、外国人のお客さんが踊れば日本のお客さんもこの音楽かっこいい!ってなるよね!


SHOTA

そうなんだよね。俺もその考え方で、クラブという非日常があってこそ、私生活で知るのはやっぱり難しいと思う。
ビルボードチャートやSpotifyのチャートの上位を占める曲はPOPSよりもHIPHOPが多いよね。
ただいくらHIPHOPが今のワールドスタンダードだからといって、英語も慣れない日本人が好んで聞くかといったらちょっと難しい…。
クラブから発信して、クラブで流行らせる必要があるってことだよね。


HIKONET

そう思います!
やはり東京とかだと、それぞれのジャンルに特化したパーティーも多いので、そういったきっかけで色々なジャンルのパーティーに遊びにいってみるというところから広がっていってほしいです!


SHOTA

ジャンルに特化したパーティーは音楽目当てで行く人がほとんどだと思うけど、問題は音楽目当てで来てない人たちにどうやって浸透させるかじゃない?


HIKONET

そこの問題が大きいですよね。
日本だと、みんなが持ってるから欲しくなるとか、みんなが好きだから好きになっちゃうっていう部分など色々問題があると思います。だから、オリンピックをきっかけにクラブが海外仕様に近づいたり、海外の方がたくさんクラブに遊びにきて流行りの音楽の需要があがったりすれば、自然と耳にする機会も増えて音楽に興味を持ったり好きな人も増えてくるのかなと思います!


FUMI

俺はジャンル関係なしにオリンピックを通して、世界中の音楽ファンが日本のアーティストにも注目して行くと思うから、まずジャンルを問わず日本のアーティストが今よりもっと発信していく必要があると思う!
特に僕たちみたいなDJ/クリエイターはチャンスが増えるから、まずはチャンスを生かして沢山の方々に存在を知ってもらって、そこから音楽を聴いてもらうって形が良い気がするな。自分たちがもっと発信力のある存在になれば、もっとダンスミュージックに興味が出てくる人も多くなるはずだしね!


HIKONET

ジャンルの垣根を超えて様々なアーティスト、クリエイターが力を合わせて日本、世界に発信していけたら更に良いものになりそうです!


SHOTA

僕たちASTEROIDがやっているのはFuture Bassっていうジャンルなんだけど、最近になってクラブでもかかるようになってきたかな。
7月にリリースした『Limbo 2018 (Asteroid Remix)』も、EDMに近い迫力を出しながらも聴かせるところはきれいに聴かせてっていうことを考えながら作った曲。


HIKONET

Future Bass調の曲は日本でもかなり好きな人が多いのと、去年あたりからビルボードのチャートでも有名アーティストが多数ランクインを続けて、かなり世界的なスタンダードになってきているように感じますね!


SHOTA

インスタでトラベルビデオをあげてる動画クリエイター、フィルムメーカーの間ではFuture Bassの人気がダントツだよね。
それってたぶん映像の魅力を伝える上で、一番マッチした音楽だからなんだと思う。つまりは感動を誘うような音楽なんだよね。
僕たちもリスナーの心の琴線に触れるようなエモーショナルな音楽を通じて、いろんなメッセージを伝えていきたいと思ってる!
僕たちの初オリジナル曲は女性ヴォーカリストに歌ってもらってるんだけど、かなりエモーショナルな仕上がりになったよね?


FUMI

そうだね!実際EDC JAPAN 2018に出演した時にかけたんだけど、早くリリースして欲しいって声が多くて嬉しい限り!
これからもリリース計画組んでるから本当に1人でも多くの人に感動を与えたり笑顔になれる曲を作っていきたいと思ってる!


HOKONET

あの時のですか!
僕もEDCで聴かせて頂いて、動画にも収めることできました!オリジナル楽曲のリリースもすごく楽しみにしています!

 


 

いかがだったでしょうか?

音楽だけではなくカルチャーやファッションといった様々な視点から日本のクラブミュージックシーンの将来を考えるお2人のお話は、まだ道外での現場経験がない僕にとってすごく勉強になりました!

そんなお二人の新曲『AIRPORTS – Limbo (2018) [Asteroid Remix]』も要チェック!!
https://fanlink.to/LMBAST

対談の中でオリジナル楽曲のお話もありました!
そちらもお楽しみに!

■ ASTEROID