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6/23にRiviera Sapporoにて行われ、我々CM.JPも携わらせて頂いたORIENTIS RECORDINGSのレーベルローンチパーティー「GOLDEN DOLPHIN 」にスペシャルゲストとして登場した、BABY-TさんとSHOTAさんにインタビューをさせて頂きました!
レーベル設立の経緯や、日本のクラブミュージックシーンの第一線でご活躍されているお2人のここでしか聞けないお話が盛りだくさん!
どうぞご覧ください!
新レーベルORIENTIS RECORDINGS・BABY-Tさん・SHOTAさんの詳しい情報はこちらの記事からご覧ください!
【注目の新レーベルORIENTIS RECORDINGS】BABY-T&SHOTA特集!
BABY-T&SHOTA Interview
◇今現在に至るまでのキャリアを教えて下さい。
BABY-T
僕が始めたきっかけは、今EXILE The SecondとかDoberman Infinity.のDJをやってるDJ HALさんって方がいるんですけど、その人が俺の中高の先輩だったんですよね。
その時HALさんがDJしてるのを見て、初めてターンテーブルの存在を知りました。
元々洋楽は中学くらいの時から聴いていたので、自分の好きな洋楽をああやってコントロールできるものがあるんだなーって思いましたね。
そこから一気にのめり込んでいって、17歳になる少し前くらいにターンテーブルを買って、それから何が何でもプロのDJになってやるぜと意気込んで気がつけばもう14年間くらいやってますね。
SHOTA
僕は大学生の時に、学生イベントサークルを自分で運営していたんですよね。
毎月クラブでイベントをやってる中で、クラブの関係者さんから「どうせだったらDJデビューしてみない?」って言われたんです。
「その代わり、デビューイベントに100人集めてくれ」って。
そんなの全然余裕っすよー(笑)って感じで、そこからプロのクラブDJさんにDJのやり方を教わりました。
それが大学3年の時くらいかな。
DJ活動をするようになってから、あるDJさんにめちゃくちゃ憧れを持っていました。
それが、今となりに座っているBABY-Tさん(笑)
いろんなDJさんのプレイを聴いたんですが、僕の中でダントツで上手いし独創的なプレイをするなって思ってて、ずっと喋ってみたいなって思ってたんです。
わざわざプレイを見に行くくらい楽しみで。
たまたま現場が一緒になる機会があった時に、僕はその日のイベントのラストパートを担当していたんですけど、たまたまBABY-Tさんが最後までプレイを見ていてくれたんです。
それで、後日共通の知り合いの先輩から「一緒に近々オープンするクラブのパーティーに若手DJ枠としてSHOTAを入れたい」って言ってくれてるというのを知って。
その時大学卒業手前の最後の試験を控えていた時期で、僕は就活を終えて内定を頂いてたんですけど、「こんなチャンス二度とないぞ」と思って、卒業と内定を辞退するという苦渋の決断をしました。
それがDJの道に進むことになった経緯です。
BABY-T
これは嘘のようでマジな話なんですよね!
「えっ、このDJ誰!?」ってなって、速攻連絡先を聞きました。
SHOTA
当時は、BABY-Tさんみたいなスタイルのプレイを真似しようと頑張ってたんですよね。
それも良かったのかなっていうのはありますね。
BABY-T
衝撃の出会いですね(笑)
そっからはもうずっと一緒です。
SHOTA
ひたすらBABY-Tさんについてきましたね!
◇今に至るまでの、飛躍のターニングポイントを教えて下さい。
BABY-T
基本的にはDANCE MUSICや、元々の自分のバックグラウンドがあるBLACK MUSICを混ぜてプレイしているんですけど、とにかくテクニックで勝負してやるって思ってたんですよね。
Redbull 3 Styleに代表されるようコンペティション面に重きを置いていたんです。
当時、コカコーラ社のエナジードリンクBurn主催のコンペティションがあって、それがきっかけですかね。
その時世界的にもアップライジングなコンテンツであったDJというものをメジャーにするために、テレビ中継とかラジオ中継とかもバンバンやるような感じで。
その大会で決勝に進出できたことで、テレビでも注目されたりしたので、そこが完全にターニングポイントですかね。
SHOTA
僕は、ターニングポイントとかそういう感覚はあまりないんですけど、唯一挙げるとしたらDJ HACKsという自分で立ち上げたブログが「EDM」という検索ワード1位を取れるくらいまで成長した時ですかね。
最初にBABY-Tさんにお誘い頂いてDJをやるってなった時に、親に反対されました。今まで中学受験をして私立のいい中高に通わせてもらって、大学まで通ってそれで何の相談もなしにDJになりますって、親が許すわけがないですよね。もちろん反対されましたけど、親不孝な息子でも心配はかけたくないと思って、ちゃんと昼間に働こうと思いました。DJというと夜型の生活、不規則な生活というイメージがあると思うので、そうではなくちゃんと日中も活動して人間的な生活をしようと思ったんです。なおかつ本業のDJにも還元できるような仕事がしたかったから、自分でブログを始めてみようと思ったんです。
あとはBABY-Tさんだけに信じてずっとついていったっていうのが今の立場にいられる理由だと思っています。
2016年からelectroxのような国内のビッグフェスに出演させて頂いてるんですけど、そういう大きなフェスに出られるようになったのも、BABY-Tさんの下でやらせてもらえてたからなのかなと。
その軸だけは絶対ぶらさないで信じてやってきたから、ここまでに至ることができたのかなーって思います。
◇今回設立されたレーベルは、どういった経緯で設立されたのですか?
BABY-T
俺は当時所属していたプロダクションを契約満了のタイミングでそこを離れて独立するってなった時に同じプロダクションに所属していたSHOTAにもそれを伝えて、できれば一緒にやりたいと。
SHOTAを呼んで、「一緒に独立するならSHOTAしかいないから」っていう相談をしたら、本当に0.3秒くらいで「やります!!!」って感じで。
本当二つ返事で、「じゃあ来週話ししてきます」みたいな(笑)
SHOTA
まあ僕の立場から言うと、ずっとBABY-Tさんの下で色々なイベント出てきたりしたから、もっと2人で世界に進出したいって考えてきたんですよね。
自分で作った曲を売るためには、それを売る方法ももっと考えなきゃいけないなっていうのがあって。
それで、世界でやっていくためにはどうしたらいいか?って考えた時に、自分たちでコントロールできて、自由に表現できるレーベルを持つっていうのは戦略の一つにありました。
だから僕もBABY-Tさんからそのお話を頂いた時は、すぐに「じゃあ次のステップにいきましょう」って感じでした。
◇ここ何年かでの日本のクラブミュージックシーンの変化について、お二人が感じていることを教えて下さい。
BABY-T
EDMに関して言えば、悪く言えば飽和してるかなって思いますね。
良く言えば、本来あるEDMの形に戻りつつある。
4つ打ちはHouseとして大きく分類されるようになったり。
HipHopはHipHopでちゃんとあったりしてね。
フェス系の文化も良いけどクラブの文化も良いから、そういう意味で言えば、今のクラブシーンは、大きくなりつつも本来の形に収まっていこうとしているのは良いことなのかなって。
日本のDJやクリエイター達が間違った方向に進んでいかなければ、多分日本のクラブミュージックシーンっていうのはもっと大きくなるのかなと思います。
機材の進化もありますしね。
SHOTA
僕はちょっと違う観点なんですけど、世界を目指そうとするクラブが増えたかなーって感じています。
特に東京にいると、それを感じる。
DJだけでなく、映像や演出の部分でそういうのがあるのかなって。
各クラブにレベルの高いVJを常駐させて、ライトジョッキ(LJ)も改装を重ねていますね。
上の人たちが社長を説得するためにラスベガスに出向いて、
「これが本場のクラブです、日本にも導入しましょう」って説得したりしています。
そういったこともあり、世界を見る人が増えたのかなって思います。
東京オリンピックもあるし、外国の客層を増やしたいっていうのもあって、世界基準のクラブが増えてきたのかもしれないですね。
BABY-T
確かに、5年前くらいから、オリンピックが一つの指標なのかなって感じますね。
それはすごく良いことだと思う。
◇今までで一番印象に残っている現場はどこですか?
BABY-T
マリンスタジアムでやった、AviciiのJapanツアーですかね。
あの景色を見た時に、自分はまだまだ上を目指したいなって思いました。
動員5万人というあの規模感の現場に立った日本人DJが数名しかいない中で自分が立てたっていうことは、本当に光栄ですし素晴らしい経験をさせてもらったなって思ってます。
なおかつ、彼はもうレジェンドになってしまった訳なので、これからもずっと記憶に残っていくかなーと思います。
彼のドキュメンタリー映画に自分が映ってた時は本当に感動しました。
SHOTA
僕は、今月の頭にThe ChainsmokersのLiveに出演させてもらったとき、初めて1万人以上の前でDJさせて頂いて、身震いしましたね。
けど一番印象に残っているのは、2回目の出演になった、1年前のElectroxです。
出演1年目は、サードステージのオープンだったんです。
だけど2年目はセカンドステージのオープンをやらせてもらうことになって。
今はあまりなくなったけど、当時緊張しいだったので、今まで立ったこともないくらいのでかいステージに鬼ほど緊張しましたね(笑)
SHOTA
本当にそんな感じだった(笑)
けどやっぱり大勢の人に見られるということに慣れてくると、逆に人数が多くても楽しめるようになってきました。
BABY-T
SHOTAはパフォーマンス中に何よりも自分が楽しんでる。
みんなを巻き込める楽しさがあるから、すごく良いなーって思いますね。
The Chainsmokersの時もそういう感じで、見ててすごく楽しかったし!
◇楽曲制作の上で、一番意識していたり大切にしたりしていることは何ですか?
BABY-T
俺は曲を作るときのタイミングで好きなものも違うし、CLUB DJなんでトレンド意識したりその時の好きなものの幅がすごく広いんですよね。
そこで一番気にしているのは自己満足で終わらないこと。
自分が良いと思ったからいいや、ではなくて、多くの人に心も体も踊ってもらいたい。
なので完成したらまず色々な人に聴かせます。
ダメだったらダメで、どこがダメかしっかり聞く。
その後で自分で噛み砕いて自分の作品にしていくことをめちゃめちゃ意識してます。
SHOTA
楽曲制作についてはまだ僕は全然日が浅いんですけど、一言で言うならエモーショナルな部分を大事にしています。
Asteroidっていうユニットをやっていて、FutureBassが今は多いかな。
エモい音楽を作りたくて、でもゆくゆくはミュージカルっぽい曲を作ってみたいなとも思ったり。ディズニーランドで流れてるような(笑)
なんかワクワクするようなのとか、感動するのとか、そういう音楽を作りたいなって考えてますね。
◇DJだけでなくTrackMakeにも着手するのには、どのようなきっかけがあったのですか?
BABY-T
正直に話すと「DJって人の曲かけてるだけでしょ?」って言われるのがすごく嫌だった。
自分の中では大きなこだわりが、他人からすると小さいものであったり。
そんな中で好きな音楽を自分の手で表現できたら自分でも作りたいなって思い始めました。
一回やったら本当に楽しくて一気にのめり込んでいきましたね。
SHOTA
DJとして世界に通じるためには、楽曲制作をする力が必要だなって外タレを見て思ってたんですよね。
外タレはなんであんなに人気なのに、日本のクラブDJはそこそこなんだろうって考えた時に、やっぱり楽曲自体にファンがついたり、楽曲から伝わってくるその人のアイデンティティがあったり、そういうところかなって。
あとは、自分でアフタームービーだとかそういった映像を作ろうってなった時に、じゃあBGMはどうする?って。
最初はフリーの音源を探してたんですけど、他のアーティストのアフタームービーとかを見たら、自分のプロモーションも兼ねて自分の楽曲を使っていることが多かったんですよね。
そういうところで、他の人が作った曲を使っててもなんか違うなーって感じ始めて。
僕はそういう些細なところから、「曲作らなきゃ」っていう活力が生まれていますね。
◇今後の展望をお聞かせください。
BABY-T
日本から国外に発信できるレーベルって、今まであったようでなかった。
それを自分たちの力でやろうとするっていうのは、正直すごく大変だけど大きい意義があるなって思ってます。
楽曲を発信するのは大きなレーベルからでも勿論良いけど、自分の熱意がリスナーの人まで伝わりにくいと思うんですよ。
自分たちの情熱をそのまま外の世界に「想いを形にする」っていうのを確実にしていきたい。
そういったところで、まずは日本からアジアまでを一つにユナイトしたいって考えてますね。
来月出る最初のEPからも、韓国のクリエイターにオファーしたりしてますし。
そうやってアジアでの繋がりを大事にしながら、大きな一つのマーケットを作って、ヨーロッパとかの人たちにもまず見てもらえる土壌を作ろうと思ってます。
SHOTA
僕も一緒ですね。
見ているところは世界なんだけど、アジアからの世界、みたいな。
アジアって今、外タレからは「めっちゃ稼げる」みたいに思われているところがあるので、アジアツアーで回ってきたり、アジアのアーティストとコラボしたりしているんですよね。
アジアって、やっぱりUSやヨーロッパと比べると到底追いつかないってところがどうしても出てくるから、日本から頑張るってなるとまずはアジアで仲間を増やして行くところから始まるのかなと。そしてその中心に僕たちが立つ。
そこから、初めて世界が見えてくるのかなって思います。
もっともっとアジアの国でDJして、日本のクラブシーンをリードしていきたいです。
BABY-T
あと、若い人たちにもっとチャンスを与えたいですね。
日本のDJシーン全体でそれができれば、もっともっと日本は世界で十分闘っていけると思うんですよ。
だから若くて才能のある人たちは是非、うちのレーベルに楽曲なりDJしてる動画だったりそういうのをどんどん送って聴かせて欲しいなって思っています。
キャリアとか年齢とかそういうの関係無しに、才能さえあれば一緒にやりたいと考えていますので!
SHOTA
僕たちも、門戸開いてイケてるレーベルでイケてる才能を開花させたいし!
クラブシーンの事を考えているから、シーンを良くしていける人たちは、是非プッシュしていきたいです。
BABY-T
やっぱりみんなで手を繋いでやっていきたいよね。
◇ファンの皆さんに一言お願いします。
BABY-T
これからの俺たちの動きに注目してほしいのは勿論なんですけど、それ以上になんか面白そうだなってついてきて欲しいなって思いますね。
将来的に今まで見せられなかった景色を、皆さんに見せられる自信がありますので!!!
是非とも一緒に夢見ましょう!
SHOTA
レコーディングスの方はレーベルなんですけど、オリエンティスっていう一つの会社としては、今後色々なことをやっていきたいと考えています。
イケてるクリエイター集団にしたいので、面白いことを色々企画していきたいです。
今まで見たことのないクラブシーンをつくっていきたいですね。
どこかで絶対皆さんの目につくように、僕たちは頑張っていくので、見続けて欲しいです。
「こうやったら面白いんじゃないか」みたいなのがあったりしたら、是非問い合わせフォームに送り付けて下さい(笑)
みんなで面白いクラブ業界を作っていきましょう!
サインも頂きました!
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まとめ
いかがだったでしょうか?
DJ、そしてプロデューサーとして、日本はもちろんアジア、世界へと発信していきたいと語るお2人とORIENTIS RECORDINGSにこれからも目が離せません!
そしてなんとORIENTIS RECORDINGSから初のEPが本日7/13リリース!
SHOTAさんの初オリジナル楽曲から、DJ TORA.HIRAPARK.Pure 100%と豪華なプロデューサーの方々の曲も収録!
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