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今回の記事は先月行われたUltra Koreaに出演したZEDDにサポートされたと日本中で話題になった、若手プロデューサー「BUNNY」さんにCM.JPが独占インタビューさせて頂きました!!
話題のRemixの制作秘話やBUNNYさんの音楽のルーツに迫ります!
ぜひご覧ください!
BUNNY Interview
◇BUNNYさんの自己紹介をお願いします。
17歳の頃からクラブでのDJを始めて、2年ぐらいはずっとデイイベントでDJをしていました。その頃は、学生イベントのオーガナイザーもしてて、20歳になったぐらいから楽曲制作を始めました。19歳から21歳まで事務所に入っていたんですけど、今年の1月からフリーになり、ナイトにも出演できるようになりましたね。
クラブでやる時は、オープンフォーマットというか、ヒップホップ、テック、ロックとかガンガンかける感じなので、いい音楽はかけるって感じでやってます。プロデューサーとしてはFUTURE BASSですね。
◇DJを始めるきっかけは何だったんでしょうか?
小さい頃からロックやパンクとか、アメリカの音楽を聴かされて育ったので、もともと洋楽全般は聴いていました。
あと、僕らの世代が高校生だった頃って、ダンスミュージック全盛期で、Aviciiの『Levels』、ZEDDの『Crarity』、あとSkrillexの『Scary Monsters And Nice Sprites』あの辺のアルバムを聴いてました。その流れの中で、ダンスミュージックに触れて、まずは作曲したいってなったんですよ。
昔バンドもやっていたので、DTMから入るつもりで知り合いにDJ教えてもらうと思ったら、いつの間にかDJの技術のほうだけ教えられて、オーガナイズとか始めて、そこから2年間ぐらい意図せずDJとして活動していました。
ただ、2年間ぐらい作曲を始めるタイミングを失いましたね。でもオーガナイズとかもたまたま上手くいっていたので、WOMBとかで1ヶ月に1回ぐらい1000人規模でのイベントもやらせてもらって。DJが楽しいってなって完全にDJに没頭していたんですけど(笑)
◇楽曲制作を始めたきっかけは何だったのでしょうか?
きっかけは、もともと17歳の頃からDTMはやりたいと思っていたんですど、タイミングがないまま時が過ぎていって、そんな時にbanvoxさんの『Summer』が、オールミックスのクラブや音箱と言われるようなクラブの両方でアンセム化していて、その曲を日本人が作ったってことに衝撃を受けたのがきっかけです。
そこで彼みたいになりたいって思いました。しかも『Watch Me』がSkrillexにサポートされて、その光景を見てDJだけじゃまだ自分は物足りない、もっと自分が作った曲でフロアが沸くってのを目指したくなりました。
◇現在、東京中心に活動されていますが、東京の今のクラブシーンについて感じることは何でしょうか?
僕は、すごい特殊な位置にいると思うんです。いわゆるオールミックスのクラブでもDJさせてもらって、逆に音箱っていうクラブでもDJさせて頂く機会があって、両方のお客さんを見ている自信があるんですけど、最近思うのは2、3年前のクラブシーンと比べて人が減ってきていることですね。でもその分、お客さん自体がジャンルに細分化してきているなって感じます。自分が好きなジャンルに特化したイベントに足を運ぶようになってきているって最近強く思うようになりましたね。
それってクリエイター的目線でいうといい流れなのかなとも思います。有名な音楽がかっているクラブにしか行かなかった人たちが、だんだん自分の好きな音楽を流しているクラブに行くっていうのは音楽的な成長を感じるし、海外のバイブスに近づいているなと思いますね。メディアとかがこれがかっこいいんだよって言ったもの以外を自分たちで取り入れていく感じが正にそうですね。
僕の周り友達とかもともとEDMしか聴かなかったのに、最近ヒップホップをよく聴いているし、僕も知らないおすすめのヒップホップアーティストとか教えてくれるようになったりしてます。
最近、97、96、95年(高校1年生とか中学3年生ぐらいからEDMを聴き慣れている世代)ぐらいの僕ら世代が、やっと去年ぐらいからナイトクラブに行けるようになったんですけど、クラブに行けるまでかかった3年間で凄く色々な音楽を探していたんだと思うんです。今の19歳から22歳の人たちってめちゃめちゃ音楽詳しいと思うし、それ以下の世代とかもっと詳しいと思うし、クラブに行けない分、家でYouTubeとかSound Cloudで曲を探すってDJ以外でも当たり前だって世代。
その世代がクラブに足を運ぶようになって、サブジャンルって呼ばれていたものが盛り上がっている要因になってきたんじゃないかなって思います。
◇『FAKE LOVE』のリミックス制作までの流れを教えてください。
『FAKE LOVE』のリミックスを制作するに至った理由は、K-POPのクラブイベントに出演するのが決まっていて、そのためK-POPの新譜を掘ろうとして、YouTubeを観ていたのがきっかけですね。10秒ぐらいのティザーを見つけて、この曲めっちゃ売れそう、僕的にもかっこいいって感じ作ろうと思ったのがきっかけです。
リリース前から耳コピでMIDIである程度作っておいて、リリースされたタイミングすぐ出せるよう状態で準備しておきました。リリースされて調整しなおして、日本時間で言えば、リリース日か1日後には出せましたね。
□そこからZEDDがUltra Koreaでサポートするに至ったのはどういう流れだったのでしょうか?
ざっくりした流れで言うと、たまたま早い段階で上げられたので再生数がそこそこ伸びてて、さらに、K-POPのリミックスはあってもオーバーグラウンドで誰でも知ってるっていうリミックスはあまりなかったと思うので、音感的にもメインストリームのFUTURE BASSにしたつもりなので、そこで伸びたんだと思います。
そこから、ユーチューブのK-POPの有名なチャンネルとかにいわゆるトラップネイションみたいな。そこでアップされて、10万回とか再生されたんですよ。それがたぶんきっかけで。Ultra Koreaに出演する際にZEDDが韓国用に曲を探したと思うんですけど、その時Youtubeで見つけてくれたんじゃないかなって思います。
だからなんか、ファーストインプレッションでいうと再生数がYoutubeであったからだと思うんですよ。会ったこともない色々な人の力が重なって今回の件があるので、めちゃめちゃ感謝していますね。
□ZEDDがサポートしたのを知ったのはどこで知ったのでしょうか?
何人からツイッターのDMで送られてきて、「ZEDDがBUNNYさんのリミックス使ってますよ」って。
いやいや、と最初は思いましたね(笑)
でも動画再生したらめちゃめちゃ聞き覚えのあるフレーズで、マジで俺のだってなって。ほんと3分ぐらい携帯もって固まりました。理解できなかったですね最初。
全部がオンラインの出来事だったんでめちゃめちゃ現代的で誰にでも転がっているチャンスなので、もっともっと日本からアーティストが出ていく時代になってくれたらいいなと思います。
□反響は大きかったですか?
たくさん日本のDJさんなどから「夢を与えてもらえたよ」って言ってくれるのが嬉しくて、他のSNSでも日本人としても快挙だからその世代で見せてもらって勇気もらったとか。
僕がお世話になっていた先輩方もそうですし、びっくりしたのがKSUKEさんが引用リツイートで「BUNNYくんおめでとう」って言ってくれたのがすごく嬉しくて、今までお会いしたことなかったのに、そこでSNSフォローしてくれて、今までフェスで見ていた人にもそういった事を言って頂けたことが嬉しかってですね。
あと本当にZEDDがかけたのが僕のリミックスだっていうのをすぐ察知して、僕のもとにSNSをフォローしに来てくれたバンタンのファンの子たちですね。K-POPファンの人たちっていろんなジャンルに対して耳が慣れていると思うので、今回のリミックスも抵抗なく聞けたんだと思います。
◇DJとトラックメイクの際に意識していること、大切にしていることは何ですか?
DJに関しては、サプライズ性というかフロアに対してちょっとびっくりさせたいなってのは常に考えていて、「えっその流れでそれかける?」「今その曲かける?」ってのがばっちりハマった時が凄く僕は楽しくて。
オールミックスだったり、WOMBでプレイする時両方ですけど、十何年前の原曲だったり、そういうところで僕じゃないといけない、僕がやっている意味があるDJをしたいなって考えています。例えばパンクとかってのもそうなんですけど、そういうのを落とし込めたらいいなって常に考えてますね。
作曲に関しては、まだ本当に実力不足なので、単独で作曲を始めてから3ヶ月ぐらいでほんとに大きなことは言えないんですけど、一番意識していることは、これやっちゃだめだからなってのが重なりすぎないように意識していることです。
ネットの記事とか作曲系の雑誌とかがいつのまにかそこが脳みその縛りにならないようにしてますね。
音楽理論とかも大事だなって思うんですけど、正直僕はどうでもいいと思っていて、これから先考え方も変わるかもしれないんですけど、今の段階で正直このコード進行が気持ちいいとか、このドラムの打ち方がかっこいいとかどうでもよくて、それってすごいロジカルな右脳的な考え方だなって思っています。
その一言でいうなら、かっこいい音楽がかっこいいと思います。
普段作曲って面では、自分が使っているソフトもなんだっていいとも思っています。マスターにどんなプラグイン刺そうが、結果そうしている音がかっこよければそれでいいと思うんですよね。そこをブレずに考えていることですね。自由じゃなきゃ音楽じゃないと思うので。ヒップホップのもそうだし、僕のルーツもそこなので。
◇影響を受けたアーティストは誰でしょうか?
DJを始めた10代の頃でいうと、AVICII、ZEDD、SKRILLEX、STEVE AOKIの四人のアルバムを聴いてDJを志したので、リスペクトしています。
DJに関してはこれは一生揺るがないですけど、TJOさんとDJ FUMIさんです。僕が18歳の時に初めて見てめちゃめちゃ衝撃を受けて、当時EDMブームだったので、メインタイムってBPM128しかかからなかったんですよ。でもTJOさんはドラムンだったり、ハードコアだったりFUMIさんもハードスタイル、ハードコアだったりとか、その時代からメインストリームでかけてて、それで完全にやられました。
その二人を目指してやっていって、DJに関しての音感は早いねっていっていただけるようになったんですけど、その言われるようになったきっかけはこのお二人でしたね。
日本人プロデューサーであれば、banvoxさんであったり、RelectっていうハードコアのDJ、プロデューサーがいるんですけど、その人に最初は曲作りを教わりました。今、ハードコアとかも飛び道具的な意味でクラブとかでプレイしているんですけど、そのハードコアを使い出したのも早かったと思うんですけど、きっかけはRelectだったので影響を受けています。プロデューサーでいけばこの二人になりますね。
◇近日出演するイベントで注目すべきイベントはありますか?
WOMBでやっているN_U_Oという2ヶ月に一回やっているベースミュージックのゲストを呼んでいるイベントで、SHOHOさんとFUMIさんっていう二人のレジデントが居るんですけど、最近はそれに毎回出演させてもらっています。
このイベントでは、外タレの後も任せてもらえているので、今一番僕が輝いている場所だと思います。メインストリームで活躍しているみんなが知っているベースミュージックアーティストってよりかは、ちょっと耳が肥えている人がめちゃめちゃ盛り上がってくれるイベントです。
◇今後の展望を聞かせて下さい。
16、17歳のDJを始める前、高校生の時から本場のUMFの動画をずっと観ていたので、UMFに出たいっていうのが一番の夢です。
やっぱり人生かけての最終的な夢はコーチェラ・フェスティバルに出ることなので、もともとバンドをやっていたってこともあって、世界で一番好きなフェスがコーチェラなんです。
それに近い所でいえば、FUJI ROCK FESTIVALとかSUMMER SONICとかも経験してみたいので、そこにふさわしいアーティストになりたいっていうのが僕の目指しているところですね。
いかがだったでしょうか?
今回は話題の若手プロデューサーBUNNYさんにインタビューさせて頂きました!
10代の頃からDJとして活躍し、常に若者のクラブミュージックを最前線を見てきた彼の音楽の向き合い方にとても感銘を受けました。
DJ、プロデューサーとして、とにかく理屈ではなく、いい音楽を届けたいと言う思いが強くあると語る彼の今後の活躍に目が離せません!
今回ZEDDにサポートされた防弾少年団 – 『Fake Love (BUNNY REMIX)』の他にもRemixを中心に多数リリースされていますので、下記の彼のSoundcloudアカウントから要チェックです!
17歳からキャリアをスタートした現在20歳の若手 DJ。「高校生 DJ」として SNS を中心に話題に。主催イベントの定期開催や大型野外フェス出演によって培ったクラウドとの相性も若手の中では郡を抜いて存在感を放ち、キャリアある業界人からの評価も高い。2016年からは楽曲制作も始め、数々のパーティーへのゲスト出演等も含め活動の幅を広げている。
2016年7月22日には念願のオフィシャル・ミックス “BUZZ THE PARTY -ULTRA BEST HITS- mixed by DJ BUNNY”を iTunes Store を中心に、国内音楽配信サイトへリリース。リリース初日にも関わらず iTunes Store ダンスチャートトップ5へランクイン。翌年2017年にリリースした “No.1 Party Mix -Best Fes Hits- Mixed by DJ BUNNY”でもダンスチャートトップ5へランクイン。最近では自身のネットブランド CHAXRA も立ち上げ、かつての高校生 DJ は今勢い溢れる若手アーティストへと成長を遂げた。
https://twitter.com/dj_bunnyjp | |
https://www.instagram.com/djbunny_jp/ | |
■ MixCloud | https://soundcloud.com/dj_bunny_jp |